インディゴ

インディゴとは

インディゴはマメ科の植物です。種類は多岐にわたりますが、ヘアケアハーブとして用いられるインディゴは、主に「ナンバンアイ」が用いられることが一般的です。ナンバンアイは、インド藍としても知られています。この植物は一般には温暖な地域で育ち、その最大の特徴は青色の色素を持つことです。通常、成長におよそ3か月を要し、高温の南インドでは年に4回の収穫が可能となります。

ヘナカラーにおけるインディゴの役割

インディゴは、ヘナカラーにおいて重要な役割を果たします:

  1.  色調整:ヘナ単体では赤みがかったオレンジ色に染まりますが、インディゴを加えることで、より落ち着いた色合いに調整できます 
  2.  黒髪に近づける:インディゴの青色色素がヘナの赤みを抑え、茶色から黒に近い色まで幅広い色調を実現します 
  3.  2度染めの活用:ヘナで染めた後にインディゴで染める2度染め法により、より深みのある色を実現できます   

インディゴの使用方法

  1.  ヘナとの混合:ヘナとインディゴを混ぜて一度に染める方法があります 
  2.  2度染め:まずヘナで染め、その後インディゴで染める方法もあります 
  3.  部分染め:生え際のリタッチや、部分的な色調整に使用できます 

インディゴ使用時の注意点

  1.  アレルギー反応:植物アレルギーのある方は注意が必要です 
  2.  染色の難しさ:ヘナよりも均一に染めるのが難しい場合があります 
  3.  残留性:インディゴは髪に残りやすい特性があります 
  4.  髪質への影響:長時間や広範囲の使用は髪をごわつかせる可能性があります 

インディゴの効果

  1.  自然な色合い:化学染料と比べて、より自然な黒や茶色の色合いを実現できます 
  2.  ツヤ感:インディゴを重ねることで、髪にツヤが出ます 
  3.  頭皮への優しさ:化学染料に比べて頭皮への刺激が少ないです 

インディゴは、ヘナカラーにおいて色調整や深みのある色合いを実現するための重要な要素です。ただし、使用方法や注意点を理解した上で、適切に使用することが大切です。

ヘナとインディゴの染め時間のポイント

インディゴ単体での染め時間
インディゴは長時間放置すると、かゆみを誘発する恐れや髪がきしむことが予想されます。通常は30分を推奨します。うっかり寝込んでしまった場合でも、最大1時間までを厳守ください。インディゴの特性より、30分以上放置しても染まりが濃くなることはありません。濃くしたい場合は、二度染めを推奨します。
ヘナとインディゴを混ぜて一度染めする場合
ヘナとインディゴを混ぜた場合は、45分~1時間程度が適切です。長時間放置するとインディゴの影響で髪がバサつく可能性があるため、1時間以内に洗い流すことが推奨されます。
二度染め(ヘナ→インディゴ)の場合
ヘナ:ヘナで1~2時間程度放置~洗い流します。
インディゴ:オレンジ色の範囲にインディゴを塗布し、30分程度放置します。濃い色味を希望する場合は、30分以上放置するのではなく、洗髪した後、繰り返す方法がベストです。
注意点
髪質や希望の色合いに応じた調整:
染まりやすい髪質では短時間でも十分な発色が得られる一方、染まりにくい髪質では複数回に分けて試すことが推奨されます。
インディゴの刺激性:
インディゴはヘナよりも刺激が強いため、肌への負担を考慮して長時間の使用は避けましょう。また、頭皮への保湿や保温を意識すると発色が良くなります。
酸化発色:
インディゴは塗布後に空気中で酸化することで発色するため、洗い流した後も数日かけて色味が変化することがあります。これらを踏まえ、自身の髪質や希望する仕上がりに応じて適切な染め時間を選ぶことが重要です。